□ おまけ？ □ 『また何かあったな…』 　見るからに不機嫌そうなフレイア様を視界にとどめて思う。 　あれだけ荒れてるという事は、あのバカが原因か。 　ちゃんと言ったはずだけどな、何かあれば容赦しないって。 「フォル…？」 　リーナが袖を引っ張る。 「あぁ…ごめん。少しよそ見をしていた」 　同じ力を持つ親子でもまるで違うな。 　不安そうな光が揺らめく瞳を見てそう感じる。 「君の母君と父君は喧嘩の真っ最中らしいな」 「楽しそうに見えますけど…」 　知らず口元に笑みが浮かんでいたらしく、指摘される。 「まさか、あの2人には今まで通りにしていて貰わないとこっちが困る」 　そうでなければ、何のために命をかけてまであの方から手を引こうとしたのか… 　引き離したいと一番思っているのが私なら…このままでいて欲しいと一番思っているのもこの私。 　それぐらい、あの2人に関しては複雑な思いがある。 　…だけどな…別れてもらっちゃ困ると言って、同じ世界でいちゃつかれちゃこっちも気分が悪い。 「いい根性してるよな」 　目が覚めて、部屋から消えてる二人に気付いた瞬間、サーラに一言文句をつけてやる。 　どんな反応をしたかが容易に想像出来るだけに、意地の悪い笑みが顔から離れない。 　ま、しばらくの間は楽しませてもらうか。 　大事な幼馴染を掻っ攫っておきながら、こんな事態を招いた事に対する恨みを思い知るがいいさ。 Orpheことフォルクから見たあの夫婦… 「元々君のキャラなんだから、好き勝手に書いていいよ（笑）」と言われて好き勝手書いてみましたｗ この話のフォルクって…ものすごく性格悪（。。； …というのが今になってPCの片隅からΣ